高月整形外科病院心意気
患者様がさまざまな病院で劣悪な治療を受け絶望に陥っている時、ここに来ればなんとかしてもらえると伝え聞き、藁をもすがる気持ちでたどり着く。
白い巨塔や有名病院の作り出す真っ暗闇の中にかすかにともる貧者の一灯でありたい。
八王子高月町に高月整形外科病院を開業し、25本の電柱標識以外一切の広告をせず21年が経過しました。
東京都下唯一の農業振興地域の真ん中で交通の便は著しく悪く、いつ倒産するかと言われながら開業して
以来、手の外傷やスポーツによる外傷の再接着術や再建術を行い、現在年間約2,500例の手術を行うようになりました。
幸い圧倒的大多数の患者様に満足していただき、その患者様が次の患者様を連れてきて下さる有り難さを
身にしみて教えていただきました。
これも神仏の御加護と、私の思いを意気に感じて集まってくれた有能な先生方および職員の多大なる献身的犠牲のおかげがあってこそと、心から感謝しております。
東京手の外科・スポーツ医学研究所は、これまで高月整形外科病院で経験した膨大な手術例の中から生まれた新しい手術機器や治療法のアイデアを開発・発展させること、および現在不可能とされている関節軟骨の再建と、私のLifeworkであります同種手指移植の研究を目的に平成9年に設立しました。
現在8年を経過し、日本手の外科学会の教育研修機関として認定され、また4企業、2大学と共同研究を行っており、いつの日か結果が世に出ますことを期待し努力しています。
これまで大変な御指導をいただきました先生方、御尽力を賜りました皆々様に深く御礼を申し上げますとともに、患者様に一心に奉仕することが御報恩の道と考えています。