東京都八王子市の高月整形外科病院(医療法人社団八九十会)

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美容外科

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美容外科

眼瞼下垂とは?

「顔のほくろを取りたいんだけれどいくら位するんですか?保険は使えるんですか?」形成外科の外来で患者さんから受ける最も多い質問の一つです。
顔や整容的な手術は高額で健康保険は使えないと思い込まれている方が多く、その理由として美容外科と形成外科の違いが分かりにくい事が一因のようです。
形成外科とは一言でいえば 「形」 を造る外科のことで、目に見えるあらゆる体の変形や色変化を正常に戻すための治療を行う外科の一分野です。
生まれつきの異常や生後に生じた様々な変化を整容的に治療し精神的負担を和らげより明るい社会生活を送るためのお手伝いをする事が目的です。
ほくろやアザがあって困っている場合や、ヤケドやキズ痕の治療外傷、悪性腫瘍手術後の欠損や変形に対する組織移植術など、その治療方法は様々です。また最近では乳がん手術後の乳房再建などがマスコミにも報じられています。もちろん健康保険に対する治療が主体です。

一方、美容外科とは正常ではあるが、より美しくする事を目的とした外科です。一般的には美容院やエステなどと同じ分野として見られがちですが、これは誤解で、外科の名前が付いている通り、外科の領域で形成外科の一分野として発展してきました。
しかし、いわゆる病気を治療するわけではないので、その費用は自己負担が原則で、健康保険による治療は認められません。

形成外科の手術であっても、より美しくなる事を追及していることは変わりなく、どこまでが正常でどこからが異常なのか非常に難しい問題です。
たとえば、生まれつき一重瞼や上眼瞼のシワを気にしていても、病気として治療の対象にはなりません。
まつげが眼に入る 「内反まつげ」や、加齢により上眼瞼がゆるみ視野の妨げになる 「老人性眼瞼下垂」では二重瞼やシワ取り術と類似した手術を行う必要があり、結果として同様な効果が得られます。
つまり美容外科は形成外科の治療法を応用しているのです。したがって本来の美容外科医には形成外科出身者が多いのですが、逆に言うと形成外科出身者でなければ本当の美容外科医は務まらないともいえます。

レ−ザ−脱毛

医療レーザー脱毛は医療機関でしか行えない脱毛方法です。 医療レーザー脱毛のレーザーは黒色のみに反応するレーザーを使用します。そのため肌には反応せず、黒色のメラニン色素のみに反応するため、皮膚の上からでも、皮膚の下にあるメラニン色素にアプローチすることができます。 毛の量は個人差があるので一概には言えませんが、おおよそ5回から6回程度受けていただくと施術終了となります。 男性のひげなどは濃いので、施術終了まで8回以上必要になります。 医療レーザー脱毛を受けるうえでのポイントは、毛周期に合わせて治療することがポイントになります。

ニキビのレ−ザ−治療

ニキビの治療期間を短縮し、ニキビ跡をきれいにする事ができます。繰り返すニキビ予防には皮脂の分泌を抑えるビタミンC誘導体のローションが最適です。 トラブルのない肌、トラブルを起こしにくい肌を目指しましょう。

シミ・あざのレーザー治療

メラニン色素だけを選んで破壊するレーザーでシミをうすくし目立たなくなる効果が期待できます。照射後はシミの部分がカサブタとなりますが1週間程度で徐々に剥がれていきます。

レーザー照射における可能性のあるリスク・副作用

肌質により、発赤・掻痒感・痛みの持続、毛嚢炎、火傷、色素沈着、硬毛化・増毛化

ピーリング

2〜3週間おきに高濃度フルーツ酸で余分な角質をはがすことにより、くすみが抜け美白剤の浸透性が高まります。このピーリングに内服薬と美白剤を併用することによって、治療が難しいとされる肝斑にも効果が期待できます。

ピーリングにおける可能性のあるリスク

発赤、色素沈着、乾燥、アレルギー性接触皮膚炎

ボトックス注入の特徴

ボトックス注射は過剰な筋肉の働きを弱めることで表情じわを改善し目立たなくさせる効果があります。眉間、エラやおでこ(額)、目尻の表情じわの改善やエラの筋肉を縮小し小顔効果や、表面に打つことで細かい小じわの改善にも期待できます。 またわきや手、足の裏の多汗症の改善や、ふくらはぎの筋肉の縮小にも効果が期待できます。

ボトックス注入のリスク・副作用

内出血、腫れやむくみ、吐き気やめまい、表情に違和感、突っ張り感

ヒアルロン酸注入の特徴

ヒアルロン酸は人体にもともと存在する成分を皮膚の下に注入し、目立ってきたしわ、小じわ、表情じわなどの顔全体のしわ、ほうれい線、くぼみ、ボリューム感やたるみを改善する治療です。真皮の内側に注入されたヒアルロン酸が内側から肌を持ち上げることで、しわやほうれい線、くぼみが目立たなくなります。また鼻や唇、目元の印象を変えることにも使用します。 国内承認を受けた商品を使用しております。

ヒアルロン酸注入のリスク・副作用

内出血、腫れやむくみ、チンダル現象、膨らみや異物感、失明、壊死

形成外科自費診療料金表

初診料:¥ 3,000 再診療:¥ 1,000

治療方法 内容 金額
レーザー治療 しみ ¥10,000~30,000
しわ 顔全体 ¥30,000
ニキビ ¥10,000
脱毛 両脇 ¥6,000
両前腕 ¥20,000
両下肢 ¥30,000
注入 ボトックス ¥60,000
ヒアルロン酸 ¥60,000
ピーリング AHA ¥5,000

(価格は税抜き表示となっています)

レーザーとは

レーザーの原理

「レーザーとは 1960年代に メイマンにより最初に開発された誘導放射による光の増幅を用いた可干渉な光源である。通常は駆動源(固体レーザーの場合、フラッシュランプ)と 利得媒質(ルビー、ガラス等のレーザーを増幅する媒質)と 誘導放射をさせるために光を閉じ込める反射鏡の3構成要素からなっている。」
といわれてもわかりにくいですね。以下、わかりやすく説明いたします。

レーザー(LASER)は光の束の一種です。自然には存在しない人工的な光。英語の 「Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation」 (光放射の強制誘導放出 (放出とは一点に絞り込んだ放射の意味) による光の増幅)の頭文字をとったものです。
「普通の光との違い」は、コヒーレントという性質です。すなわち「単一の波長による単色性」、「同位相による干渉性」、「光が集中して拡散しない指光性」の3つです。プリズムを通して見ると、太陽の光は赤から紫までの多数の色に分かれます。
レーザーはそのうちの1色だけの光(単波長) を工夫して取り出して増幅させたものです。また自然光である太陽光は360度すべての方向に拡散します。
けれどもレーザー光は一点に絞り込みまれた線状の光線で拡散することなく理論的には無限の距離まで到達いたします。
ただしレーザー発振の機械的な問題から 1マイクロン以下の光束にすることは不可能で、これを逆利用して凸レンズ(1枚でよい)で1点に収束させた場合には、大変なエネルギーを生み出します。
勿論強いレーザー光と弱いレーザー光とがあります(レーザー出力といいます)。ワットで表現することもジュールで表現することもあります(1秒間に1Jの仕事量=1ワット)。レーザー管球の両端に特殊な鏡があり、この間を光束(当たり前ですが)が往復する間にレーザー光となるわけですが、大体管球の長さに比例するとみてよいでしょう。

レーザーの出現を予言したのは相対性理論で有名なアインシュタインでした。1960年にアメリカの科学者のメイマンが、世界で初めてルビーレーザーの発振に成功しました。翌1961年には、網膜剥離に眼科応用され、1964年にはゴールドマンによって赤アザの治療が行われ、1968年にはレーザーメスとして活躍している炭酸ガスレーザーが発明されています。
日本には1975年に導入されました。一方、診断機器としてアルゴンレーザーを用いるフローサイトメーターが、愛知ガンセンターに輸入されたのもこの時期です。
ちなみに20世紀の合衆国の2大発明は人工衛星とこのフローサイトメーターでレーザーではありませんでした。

レ−ザ−治療の歴史

実はレーザーの生みの親はアメリカのタウンズといわれています。その後開発競争が始まり、多くの研究者や学者がレーザーの研究に参加しました。その中で1960年にルビーの結晶でレーザー光発振に成功した アメリカのメイマンが実質上の発明者だとされています。その後アメリカや旧ソ連で工業・通信・軍事用にレーザーが開発されていきました。

医療分野への応用も早く、メイマンが成功した翌年の1961年には、アメリカの眼科で網膜剥離の手術にレーザーが使われ、1970年には膀胱結石の手術にレーザーが使われました。日本には、1980年前後に眼科からレーザー医療が始まったといわれています。
現在では日本でも多くの医療分野でレーザー技術が応用されるようになり、多くの人々に利用されています。

アインシュタイン(Einstein)の光量子仮説が発表され、光は波動性だけでなく粒子性も持つことが明らかにされました。アインシュタインは相対性理論ではなく光量子仮説により1905年にノーベル賞を受けています。光の粒子性を基礎とした光学は、量子光学と呼ばれメイマン(Maiman)によるレーザーの発明(1960年)は量子光学の輝かしい成果の一つです。
1917年アインシュタイン(Einstein)は放出にも自然放出と誘導放出の二つの過程があることを明らかにしました。この内、誘導放出はある光を入射すると、それとは別に全く同じ時間で同じ波長(これを同位相と呼ぶ)の光が放出されます。
これに目をつけたコロンビア大学のタウンズ(Towns)らはマイクロ波(波長がマイクロメートル、10のマイナス6乗メートルの光)の増幅や発振が出来るのではないかと考えました。
そして1954年に実現されました。彼らはMicrowave Amplification by Stimulated Emission of Radiation(誘導放出によるマイクロ波増幅)の頭文字をとってメーザー(maser)と名付けました。

さて我々が目で見ることの出来る光である可視光の波長はナノメートル(10のマイナス-9乗メートル)、つまりマイクロ波の千分の一の長さです。1960年メイマン(Maiman)によってこの波長でも同様に発振させることが出来ました。
後にマイクロ波だけでなく一般的な光増幅器はレーザー(laser)と呼ばれるようになりました。これはLight Amplification by Stimulated Emission of Radiation(誘導放出による光の増幅)の頭文字をとったものです。
余談としてレーザーの名称を初めて用いたのはコロンビア大学のクッシュ教授(P. Kusch)の下で研究していた大学院生ゴールド(Gould)でした。タウンズらがレーザーの研究を行っていることを知った彼は1957年末、原理とレーザーの名称を書いたノートを裁判所に持ち込みました。
その後レーザーが発明され、タウンズらとゴールドによる長く醜い特許争いが始まるわけです。
ベルとエリシャ・グレイ、エジソンの三つどもえによる電話の特許みたいに。

4レ−ザ−の性質

レーザーの性質は概ね次の2つの要素、波長とパルス幅によって決定されます。

波長

波長とは光の長さのことです。太陽光は可視光線としては俗に言う7色(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)に分かれます。
これは我々人間の目に見える範囲の「可視光線」で、これ以外にも赤よりも波長が長い赤外線(太陽がぽかぽか暖かいのは赤外線のため) と紫よりも波長が短い紫外線なども含んでいて皮膚への紫外線の問題がおきていますね。
太陽光とは色々な波長の光が集合しているものと言えます。レーザーは様々な波長のうちの1つだけを取り出せるように工夫してこれを増幅したものです。波長が違うと光の性質が違って来ます。
例えば紫外線は殺菌作用やメラニン色素の生産を促進させますし、赤外線はこたつのように物を温める熱作用があります。また一般的には波長が短いほど深達度が浅く(皮膚表面にしか作用しない)、波長が長いほど深達度が深く(皮膚の深部まで作用する)なります。

パルス幅

パルス幅とはレーザー光を照射している時間のことをパルス幅といいます。写真を撮る場合のシャッタースピードのようなものです。
パルス幅は0.1秒とか100万分の1秒というように、その用途によって様々です。このパルス幅を10億分の1秒単位で制御できる「Qスイッチ」が開発されています。従来は治療が困難だった太田母斑や入れ墨などのレーザー治療が可能になりました。
一部のレーザーではレーザー光が途切れない連続波(モールスでいうCW)を用います。これはレーザーメスといわれるものです。

美容外科・形成外科に使用される主なレ−ザ−

CO2(炭酸ガス)レーザー

赤外線レーザーの一種で、その波長は 10.6マイクロメートルと、可視光線よりもずっと長く、水分に反応して熱エネルギーに変換されるという性質があります。レーザーメスとして使われたり、ホクロ や イボ などを取るために使われます。
またパルス幅を短くして、しわ取り用レーザーとしても使われています。目に見えませんのでガイド光としてHe−Neガスレーザーが一緒に内蔵されていることが多いです。

ルビーレーザー

宝石のルビーを用います。可視光線の一部である694nm(ナノメーター)という波長を有しており、メラニン色素に反応する性質があります。シミやアザを治療するレーザーとして、形成外科分野では炭酸ガスレーザーとともに日本では最も普及しているレーザーです。

アレキサンドライトレーザー

アレキサンドライト(クリソベリル)という宝石(ダイアモンドよりも高価で人気が高いのは、2色性といわれ、夜と昼とで色が異なるからですが、キャッツアイと全く同じ鉱物) を用いて 755nmという波長を出します。
このレーザーもやはり メラニン色素 に反応する性質があり、シミ や アザ の治療の他にもパルス幅を長くして、いわゆる 脱毛レーザー としても普及しています。

Nd-YAGレーザー

ネオジウム・ヤグを用います。イットリウム、アルミニウム、ガーネットという 3種類から成る結晶YAGにネオジウムNdを混ぜたもので、1064nmという波長を出します。
波長を半分に変換できるKTP結晶を組み込んで、532nmの波長を出すことができるものが主流です。532nmの波長は、メラニン色素に反応するとともに、ヘモグロビンの赤い色素にも反応しますので、シミ や ソバカス、 赤アザ の治療に使用されます。

Er-YAGレーザー

前述のYAGにエルビウムErを混ぜたもので、2936nmという波長を有しており、これは炭酸ガスレーザーと同様に水分に反応します。ニキビ跡の凹凸や顔面のしわ取りに使用します。

ダイレーザー

色素レーザーとも呼ばれ、アルコールに色素を溶かしこんだものを発振体としており、585nm付近の波長を出します。 ヘモグロビン(血液中の赤い成分)に反応する性質がありますので、赤アザ や 血管性疾患 の治療に用いられます。

ダイオードレーザー

半導体を使います。理論的には半導体の性質を変えることにより、様々な波長のレーザー光を作り出すことが可能です。その意味で、現在もっとも注目を集めているレーザーです。
美容外科、形成外科分野では 800nmという波長のものを使ってメラニン色素に反応する性質を利用して脱毛に使用したり、532nm波長のものを使って毛細血管拡張症の治療に使用されています。

皮膚の構造と病変の位置

極めて簡単に言えば人間の皮膚は表皮と真皮という2枚のものからできており、上にあるものが表皮で水膨れした時などに1枚ペロッと剥けてしまう部分で、0.1〜0.2mm位の厚みしかありません。いわゆる角質はこの表皮に含まれます。
その下が真皮で厚いところでは4〜5mmの厚さがあります。真皮の80%位はコラーゲンでできています。色素が表皮にあるのか、真皮まで達しているのか、色素がメラニンなのか、血管のヘモグロビンなのか、入れ墨なのかなどの条件によって使用するレーザーの種類や治療方法が異なってきます。

名誉理事長 山口利仁の功績

医療法人社団 八九十会 高月整形外科病院

〒192-0002
東京都八王子市高月町360番地
TEL 042-692-1115(代表)
FAX 042-692-1241

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